「もう少しアドリブ力があるとよかった」

名古屋大学大学院人文学研究科の河西秀哉准教授に、「18歳という年齢を踏まえると、ご立派な会見だったと思います」といわせながら、「一方で、好きな女優やアイドル、音楽の質問に対し、具体的な固有名詞は回答されませんでしたが、もう少しアドリブ力があるとよかったと思います。

今のご時世、正直に答えることは憚られるとはいえ、秋篠宮さまが成年会見をされたときは同じような質問に『ビートルズ』と回答されています。何かしら具体的に答えることで、国民に寄り添う姿勢を見せられたと思います」と、語らせている。

ビートルズのレコード
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だが、もし悠仁さんが、具体的な歌手や女優を「好きだ」といったとしたら、それが大きな話題になり、名指しされた当人はこれから何十年もの間「若き日の天皇が愛した○○」という“称号”が付いて回ることになる。

現天皇が皇太子時代、歌手の柏原芳恵が好きだといって話題になったことがあった。

今でも柏原が取り上げられるときには必ず、「あの天皇陛下が好きだった歌手」と紹介される。

悠仁さんにも好きな歌手や女優がいるのだろうが、秋篠宮や紀子さんと相談して、今はその時期ではないと判断したのではないか。

新生活が始まる悠仁さま、一方佳子さまは…

また、ある宮内庁関係者の話として、「悠仁さまは戦争に関する上皇ご夫妻との具体的な会話の内容には言及されませんでしたが、ご自分はどう感じ、どんなことを学ばれたのか、もう少し詳しく説明してもよかったのでは」と苦言を呈している。

悠仁さんの初めての会見なのだから、何から何まですべてに答えろというのは無理である。これを機に、毎年の悠仁さんの誕生日に会見を開くなどして、おいおい聞き出せばいいことである。

何よりも喜ぶべきは、多くの週刊誌が報じてきた「悠仁さん像」が作りもので、やや線が細そうだが、18歳の成年らしく真っ直ぐに育ってきたことを十分に感じさせてくれた会見だったことである。

筑波大学附属高校を卒業した悠仁さんの喫緊の課題は、4月から筑波大に通うための住まい探しである。

マンションは住居者たち一人一人の身元調査が必要になるらしいから、一戸建てになるようだが、警備の人間を何人配置するのか、警察庁・皇宮警察と茨城県警とどのように分担するのか、色々大変なようである。

さて、秋篠宮家の次女・佳子さん(30)のお相手選びが最終段階にきているという話はまだ聞こえてこないが、佳子さんや愛子さんが一般の男性と結婚したら、彼女たちの夫の身分はどうなるのだろうか?