家計費ダウンのコツは大きなムダに目を向けること。継続の仕組みをつくり習慣にすれば30年でこんなに差がつく!
節約とは、ムダを省くこと。私は常々、こう主張しています。「そんな当たりまえのこと、言われなくてもわかってる」と思うかもしれません。しかし本音では、こんなふうに思い込んでいる人が多いのです。
“節約とは、我慢すること”
“節約とは、無理をすること”
我慢や無理をすることと、ムダを省くことはまったく違います。
生活のなかに潜んでいるムダを探して取り除いていくことは、何の我慢も無理も必要としません。だからこそ長く続けられるのです。節約においては、この「長く続ける」ということが何より重要。続ければ続けるほど効果が大きくなるからです。
今回は「都内在住の40歳男性とその専業主婦の妻、中学生の子供1人」をモデル家族として、ムダ取り生活を30年間続けたらいったいいくら節約になるかを試算してみました。するとおよそ5000万円のお金が浮くことが判明。5000万円といえば、都内の新築マンションが買える金額です。ムダをなくすことによって生じる金額の1つ1つは小さくても、30年たてば家を買えるほどの金額になる。ムダ取りを習慣にして続けることが、いかに大きな効果を生むかがわかるでしょう。
それでは暮らしのどこにムダが隠れているのか、またそのムダを省くことで、いくらくらい節約になるのかを見ていきましょう。
水道光熱費:食洗機、洗濯機、レンジ。賢く使えば大幅ダウン
光熱費の節約というと、「電灯をこまめに消す」とか、「薄暗くなってもギリギリまで明かりをつけない」というような節約方法を思い浮かべる人がいるかもしれません。確かにそういう小さなムダを省くことも大事です。しかしその手の細かい節約は、疲れてしまい長続きしないことが多いのです。