「決められない」から「決断を自動化できる人へ」

選択肢が多ければ、誰でも迷う

動き出すためには、何かを決めなければならない、でも「決められない」。そんな人は自分の中に「マイルール」が存在していないからだと言えます。例えば、外食するときに、なかなかメニューが決められない。付き合う相手を選ぶときも目移りしてしまう。どんな仕事をしたらいいかわからない……などなど。

元Apple社の最高経営責任者であるスティーブ・ジョブズは服装についてのマイルールを持っていて、黒いタートルネックしか着なかったことは有名です。ジョブズは「集中」することを大切にしていました。集中する対象をマイルールとして定めたあとは、それ以外のことを選択肢から省いたのです。そうすることで迷う時間が大幅に削られていきます。選択肢があるからこそ、人は迷うのです。

普段から「マイルール」を言語化してリストアップしておこう
マズロー安達『一番効率的な成果の出し方がわかる 図解 デキる人の思考法』(KADOKAWA)
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「マイルール」を見つける過程は、インターネットで検索するようなものです。例えば、引っ越しをしようとするときは、不動産のポータルサイトなどに「住みたいエリア」「駅から10分以内」「南向き」など、希望の条件を入れて絞り込みますよね。そのように、普段から理想の状況を言語化してリストアップし、ストックしておきましょう。

例えば、外食するときは「タンパク質が摂れて」「脂肪が少ない」メニューにすると決めておけば、選択肢は絞られるはず。理想のパートナーを見つけたいのであれば、「動物好き」「子ども好き」「体を動かすことが好き」。就職先や転職先であれば、「こんな仕事内容で」「ボーナスはこのくらい」「完全週休2日」といった「マイルール」を決めておけば、いろいろな意見や考えに惑わされることなく自動的に決断できるようになり、身軽に動けるようになります。