華やかな色とりどりの風呂敷に包まれた品が「まさかお米とは――」。サプライズ感と感動がある贈り物“お米のギフト”で人気を呼んでいるのは、京都の米店・八代目儀兵衛(ぎへえ)。数多くある商品ラインアップの中でも、平安時代の装束「十二単(ひとえ)」になぞらえ、米を12色の風呂敷で包んだ「十二単シリーズ 満開」(5,250円)が特に好評だ。ファッションモデル・タレントとして活躍する梨花(りんか)さんが内祝いに選び、話題となった品でもある。
「十二単シリーズ」はインターネットなど通販での取り扱いが基本であり、登場して約6年だが、総数で約50万個、「満開」だけで約30万個を出荷。毎年、倍増の勢いで伸びているという。ギフト利用者の声に耳を傾けると、「相手の好みに左右されず実用的でいながらおしゃれ、年齢を問わず喜ばれる」といった点が人気の秘密のようだが、「自分がもらったら嬉しい」との本音もちらほら。それだけ魅力的な商品ということだろう。
小分けされた米の量は、食べきりサイズの2合。その中身はすべて異なる。しかも産地や品種で分けるのではなく、なんと料理用途に応じて米を楽しめるようになっている。優れた利き米の力と独自の精米技術に基づいた“ブレンド米”にこだわりを持つ、八代目儀兵衛だからこそなせる業ともいえよう。
おもてなし用の「極(きわみ)」、和食用の「和(わ)」、おむすび向きの「結(むすび)」、雑穀ブレンド向きの「健(けん)」、洋食向きの「洋(よう)」、焼き飯向きの「中(ちゅう)」、おかゆ向きの「粥(かゆ)」、丼もの向きの「丼(どん)」、玄米食用の「玄(げん)」、おすし向きの「鮨(すし)」、炊き込みご飯向きの「煮(に)」、もち米の「餅(もち)」――つまり、おむすびには冷めても美味しい米を、カレーには粘らずにルーとよく絡む米を、チャーハンにはパラリと炒めやすい米を、というわけだ。「八代目儀兵衛お米レシピ集」も付いており、贈られた側から「お料理するのが楽しくなりそう」との声が上がるのも納得だ。
数々の無料サービスも、ギフト商品としての価値を高めている。「一筆箋サービス」は、100文字程度のオリジナルメッセージもOK。思いを込めた文章を添えれば、存外喜んでもらえるものだ。ほかに、手紙や写真の同梱サービス、命名札サービス、熨斗(のし)サービスも無料である。
「お米が取り持つ人の縁」。日頃はなかなか感謝を伝えづらい人や、久しく疎遠になっている人へも、一筆添えて贈りたくなる商品だ。