「羽美翔」は、繊維をどうやって細かくけば立て、そのふわふわの状態を保ったままどう乾燥させるかを追究。最高級の純粋パルプを100%使用し、検品の厳しさも随一だ。(望月製紙=写真提供)

贈答品として人気を集めているトイレットペーパーがあることをご存じだろうか。皇室に献上もされたその品は、なんと、3ロールのパッケージで5千円、8ロールのパッケージで1万円だ。蝶(ちょう)が水面から雲まで華麗に舞い上がってゆくデザインが施されたトイレットペーパーの名は『羽美翔(はねびしょう)』。高知県の望月製紙が2007年から発売している。

最大の特長は、極上のやわらかさにある。実際に使ってみると、思わず声がもれるほどの心地よさ。利用者から「トイレに行くのが楽しみになる」との声が寄せられるのも納得だ。

では、どんなシーンで用いられているのかというと、これがじつに幅広い。新築・出産・入学祝いやお中元・お歳暮などの新しい贈答品として、また、水に流すモノということで、快気祝いや香典返しにも利用されているほか、新年会や忘年会などの景品としても人気だという。

食べ物や衣料品のようにあまり好き嫌いがあるものではないので、万人受けするのも魅力。贈られた側は、珍しさや話題性もあり、かつ、高くて自分ではなかなか購入しにくいものだけに、喜ばれることが多いのだ。なかには「包装があまりにも美しいため、何年も部屋に飾っている」人もいるほど。ただし、最高のコンディションで気持ちよさを味わいたいなら、早めに使ったほうがいい。この辺は「もったいない」という思いとの葛藤がありそうだ。

ところで、もともとトイレットペーパーをプレゼントするという発想は利用者から生まれたものだった。

望月製紙が意識的にやわらかさを追究し始めたのは00年から。社長の森澤良水氏が一日に何度もトイレを利用することから、できるだけ人間の負担にならない、やわらかい紙を作ってみようと考えたのが始まりだ。

そこから生まれたのが「羽二重(はぶた)えロール」(16ロール:3129円)。これが発売されると、利用者から「プレゼントとして贈ると喜ばれる」との声が寄せられ、より贈答品に特化した「羽美翔」が生まれたというわけだ。

羽美翔を購入するには、望月製紙のサイトを利用するのが便利。年に1、2回は、期間限定のお試し価格で提供されることがあり、直近のケースでは3ロール1500円だった(送料別)。まずは極上のやわらかさを自ら味わってみてはいかがだろうか。

(望月製紙=写真提供)
【関連記事】
北島康介の愛用マットレス、7万円でも爆発的ヒット
オランダの英語教育事情 ~小学校卒業までに英会話をマスター
「やばい」「ビミョー」では、将来が心配。食卓もにぎわう“おいしい言葉”
農学部復権の背景に理系女子?
公立中高一貫校、次なる出店予定地は?