運用開始から8年後に「毎月5万円収入」を達成
新NISAの成長投資枠1200万円を最短5年(毎年240万円)で埋め切るパターンで計算したところ、株主配当の買付金額に対する利回り(ここでは「自分利回り」と呼びます)は年々増加し、運用開始から8年後には利回り5.1%、年間配当収入は61.4万円(毎月5.1万円)に到達。目標の毎月5万円を達成できます。
さらに、運用開始20年後の自分利回りは9.2%、年間配当110.3万円(毎月9.2万円)。
増配率に注目することで配当利回りも毎年もらえる株主配当の金額も飛躍的に上昇していくのです!
当然、投資元本に毎年、受け取る株主配当の金額を加えた資産総額(株価の上昇は加味しません)もうなぎのぼりに増えていきます。
図表3は当初3%の配当利回り、増配率10%の企業に25年間、投資し続けたときの資産総額と年間配当金の推移です。
仮に増配率10%が25年間続いたとすると、当初の買付金額に対する自分利回りはなんと24.6%に跳ね上がります。
25年後の年間配当は295.7万円、資産総額4093万円(うち獲得利益2893万円)!
しかも2893万円は非課税に
しかも、これは株価が25年間、1円も上がらなかったと仮定したもの。株価の浮き沈みに関係なく、株主配当という頼れるインカムゲイン(定期収入)だけで2893万円もの実現利益(非課税)が得られることになります。
毎年、株主配当を10%ずつ増配してくれる銘柄は業績も好調ですから当然、株価も大きく上昇して投資元本1200万円に少なくとも数百万円の含み益が発生していても不思議ではないでしょう。
増配率に着目して将来の配当金を想定する最大のメリットは今後、株価がどうなるか、クヨクヨしたり右往左往したりしなくていいこと。というのも、自分にとって重要なのは今、その株を買った場合の配当利回りではなく、あくまで自分がその株を買った時点の買付金額に対する現在の株主配当の利回り。
過去の自分の買付金額はいったん買ってしまえば永遠に変わりません。そのため、株を買った企業が平均5~10%程度の増配率で毎年、株主配当を増やしてくれさえすれば、将来の「自分利回り(自分の買値に対する配当利回り)」を想定できるわけです。