意次の“右腕”に数億円で落籍された花魁・誰袖
蔦重に片思いする実在の遊女・誰袖を演じるのが福原遥さん。事務所は研音なんですね。ボクは中森明菜さんのファンクラブに入ってましたから、当時の事務所の住所はソラで言えます。会員番号は1979番。早い時期からのファンですよ(笑)。
朝ドラ『舞い上がれ!』(2022年後期)、『正直不動産』(シリーズ1:2022年、シリーズ2:2024年)とNHKづいてる福原さん。松葉屋、扇屋といった老舗妓楼を追う新興勢力、大文字屋の遊女です。大文字屋は「女郎にはかぼちゃを食わしとけ」と言い放つ伊藤淳史さんが主を演じてます。
後々吉原を代表する花魁に成長して、渡辺謙さん演じる老中・田沼意次の腕利きの部下・土山宗次郎に1200両で身請けされます。千ン百両が大物の落籍の相場なんでしょうか。ところが、これをきっかけに蔦重と誰袖だけでなく、意次の運命も大きく変わっていくんです。
二元中継のキーパーソンは?
蔦重とその周辺の登場人物は、ほぼほぼ庶民。でも、1年間続くドラマの中で、その時代の流れがちゃんとわかるように、上のほうの政治の世界も同時に二元中継しなきゃなりません。ですから、上の世界と下の世界の両方に通じる人物が欠かません。
ドラマや小説はそのために架空の人物をよく仕立てますが、今回はマルチな天才・平賀源内とこの宗次郎の2人の実在の人物に任せています。初回でさっそく蔦重が、偶然会った源内の仲介で意次に面会しましたね。
実際の源内も、後に蔦重の出版物の序文を書くくらい親密である一方、医者で蘭学者で作家で発明家で……と肩書がいくつあるのか分からないその才能を意次に見込まれて、大きく開花させていくんです。

