承認欲求の塊のような「痛客」が来店する

そもそも、なぜ男が「夜の街」に通いつめるのかというと、根本的なところでは「寂しくて辛い」ということがある。河島英五の「酒と泪と男と女」ではないが、「飲んで 飲んで飲まれて飲んで 飲んで泣き潰れて眠るまで飲んで やがて男は静かに眠るのでしょう」という、心にポッカリと穴が開いた男だ。

「なに決めつけてんだ! オレは女性に不自由してないし、純粋にキャバクラやクラブで飲むのが楽しく通っているだけだぞ!」とご立腹のスマートな遊び人も多くいらっしゃるだろうが、接客する側の声に耳を傾ければ、「寂しさや辛さを酒と女で癒す男」というのもかなりいるのだ。