「いかにバズらせるか」より製品価値が重要
具体的には、「宇多田ヒカル、新曲リリース!」「今日(11月11日)はポッキーの日!」など、多くのユーザーに刺さる情報を全画面で表示する期間を半年間ほど設けたのです。
この期間があったことで、ユーザーに「ここに表示されるなら重要度が高い情報だ」という認知が広がりました。
そう。プロダクトとして熟したタイミングで高単価の広告を販売しにいったのです。結果、その全画面広告は、競合を超える1回の表示当たり、およそ5倍の単価で売ることができました。
この事例からお伝えしたいことは、厚利少売においてはプロダクトの完成度は非常に重要であり、完成度を高めるためには準備期間も場合によっては必要である、ということ。
昨今、マーケティングの4P(製品、価格、流通、プロモーション)では、とりわけ「プロモーション」に重きを置いて語られています。「いかにバズらせるか」「いかにメディアに取り上げられるか」みたいな話です。
しかし厚利少売を実現したいなら、まず考えるべきは「製品(プロダクト)」です。いかに製品の価値を上げるかを重視してください。
「マーケティング=プロモーション」という勘違いをしている人があまりに多いので、この点は声を大にしてお伝えしたいです。