「ブタ野郎。出て行け。今すぐ死ね!」

子どもだった私の悪事はすぐにバレる。黙って見逃せば父に厳しく叱責される母は、私の悪事を余すことなく父に報告。おかげで私は、毎日のように父に怒鳴られ、しまいには、叩かれたり蹴られたりが日常となった。

学校に行くと熱が出て、保健室に入りびたりになったのはこのころだ。連れて行かれた東京女子医大での診断は「自律神経失調症」。そんな病名、当時は誰も知らなかった。父と母は、それを「甘ったれのわがまま病」と解釈。娘の根性を叩き直すしかないと思ったのだろう。私に対する父の「しつけ」は苛烈さを極めていく。