悪党扱いしていたネット民

県職員による告発文書が「怪文書」扱いとなり、公益通報窓口へ送られるのではなく内部調査へ。知事の指示で副知事が率いたとされる犯人探しは、文書作成者であった元西播磨県民局長と、業務により疲弊し療養中と言及されていた元課長、2人の死へと導かれた。

「なにせ人が亡くなっていますからね」は、日本においては森友問題以来の正義の印籠だ。マスメディアにも全国区で「おねだり」「パワハラ」「人格に問題あり」とのイメージをこってりと塗りつけられ、斎藤氏が百条委員会へ出席する姿は見世物となった。

ましてエリートを存在の根元から憎むネット民には、問答無用でコテンパンの悪党扱いだ。「総務省官僚、大阪府の財政課長出身と、エリートの身分を悪用して県政を私物化し、人として不潔」「県のために何がしたいかよりも、そもそも知事というポストに執着があった人間」と出自や家庭状況に至るまであれこれと詮索され、そんな彼にたしかに味方はいなかった。