「弁護士を志したのは弱い女性のため」と決めつけられ反発

共著『女性法律家』(有斐閣)に収録した「私の歩んだ裁判官の道――女性法曹の先達として――」という原稿では、戦前はいかに女性が差別されていたか、歴史的背景や教育システムから紐解きながら簡潔に説明している。

「完全な男性社会であったから、女性は常に被支配者」「女性が社会的・法律的に差別されている不合理」という言葉には差別された側の女性としての実感もありつつ、自分を超えたマクロな目線で当時の社会を分析している。