「宇宙人」の存在や地球に迫る隕石はフィクションとは限らない。NASAは小惑星の軌道を衝撃を与えることで変えられるかどうか、という実験を行い、得られたデータを解析した。その結果はどうだったのか。JAXA宇宙教育センター長を務めていた2022年9月、実験前にウェビナーでの詳細の配信を企画した北川智子さんの著書『宇宙はなぜ面白いのか』(ポプラ新書)より、一部を紹介する――。
地球に近づく隕石
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太陽のまわりを回る8つの惑星

宇宙の遠い遠い場所には、完全に水に覆われた惑星もあるかもしれないという観測結果が発表されています。

みなさんにはおなじみの「水金地火木土天海」の太陽系は、太陽を中心に図が描かれます。太陽のように自ら光を出す星を恒星、地球のように恒星のまわりを周回する星を惑星と呼びます。惑星たちは、太陽のまわりを(正確には、太陽系の「質量の中心」となるところを)周期的にめぐる、いわゆる公転をしています。