「日本×インド」で注目すべき銘柄はズバリこれだ!
さて、先ほど「新NISA制度はたいしたことはないので、タイミングを熟慮することが大事です」と述べましたが、そんな中でも「新NISA制度」にうってつけの投資を考えると、実はそれこそが「インド関連銘柄への長期投資」です。
「インド関連銘柄」と一口にいっても、さまざまな銘柄があります。「インド関連銘柄」で検索するだけでも山ほど出てきます。その中で私が注目しているのは「スズキ(7269)」です。皆さまご存じ、自動車メーカーのスズキです。
この会社は財務的にも健全で、国際的にみても優良な銘柄ですし、何といっても、大企業の中でインドに進出した草分け的な企業です。「インド関連銘柄」には他にも「ダイキン工業(6367)」などの優良企業がありますが、株価が比較的割安な水準にある「インド関連銘柄」の代表格がスズキです。
ただし、このスズキの配当利回りは2024年3月末の時点では2%未満で、あまり高くはありません。市場参加者が「成長株である」と見なしている銘柄は株価の値上がり(キャピタルゲイン)への期待が大きいため、配当利回り(インカムゲインの利回り)は、どうしても低めになりがちなのです。
新NISAを上手に使いこなすスキームの例
最後に、もし私が「新NISA制度を上手に使いこなす」とするならば、考えるであろうスキームをご紹介していきます。
まずは、スズキの株を毎年240万円ずつ買います。スズキの株価は2024年3月上旬現在、「6600円前後」で推移しています。そして、スズキは2024年3月31日(曜日の関係で、実質的には同年3月29日)を基準日として、1株につき4株の割合で株式分割をすることが決まっています。
2024年3月上旬現在の株価よりも、たとえば1割くらい下がった6000円を買いの目標株価にするとします。そしてそれが4分割されると株価は1500円になるので、240万円なら1600株買えるということになります(手数料は度外視した概算です)。これを、たとえば16年保有し続けます。