人によって読書のフォームは違っている

視読は、頭の中で文章を音声化しない分、音読よりも速く読める。その理屈はわかるのだけど、本当に試読なんてできるのかと疑問に思う人もいるかもしれません。

ヨンソ(著)、伊藤吉賢(監修)『らく速読 脳科学が証明した世界一カンタンですごい読書術』(KADOKAWA)
ヨンソ(著)、伊藤吉賢(監修)『らく速読 脳科学が証明した世界一カンタンですごい読書術』(KADOKAWA)

そう思うのは、本の読み方は1つしかないという固定観念のせいです。

その固定観念を壊しましょう。

人にはそれぞれ、読み方のクセがあります。読書フォームといってもいいでしょう。教科書を読むように完全な音読をしている人もいれば、部分部分は無意識に視読をしている人もいるはずです。

それぞれの読書フォームを、100%視読に矯正すれば、なんのがんばりも必要なく、誰でも速読ができるようになるのです。

たとえば、泳ぐのが遅い人は、バタ足や息継ぎの仕方などのフォームを矯正するだけで、確実に泳ぐスピードは速くなります。走るのが遅い人も、腕の振り方や脚の動かし方などのフォームを改善するだけで、みるみるタイムが向上します。

そもそものフォームが間違っている人ほど、ハードなトレーニングなどしなくても、フォームを見直すだけで驚くほど速くなるのです。

らく速読にも同じことがいえます。

ぜひ、音読から視読に読書フォームを変えてみてください。

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