『SHOGUN 将軍』『忍びの家 House of Ninja』……ハリウッドが日本を題材にしたドラマがグローバルにヒットしている。真田広之や賀来賢人は主演とプロデューサーを兼ねる。ジャーナリストの此花わかさんは「アメリカが日本や日本人を起用するのは3つの理由がある。今こそ、日本は世界一の資本・才能・市場を誇るハリウッドとコラボレーションしコンテンツを開発して、中国や韓国に勝つべきだ」という――。
『SHOGUN 将軍』のプレミアに出席した俳優、真田広之(
写真=EPA/時事通信フォト
アカデミー・ミュージアムで開催された映画『SHOGUN 将軍』のプレミアに出席した俳優、真田広之(=2024年2月13日、ロサンゼルス)

『SHOGUN 将軍』『忍びの家 House of Ninja』…日本がウケるワケ

日本を題材にしたドラマが2022年頃から立て続けに世界的なヒットを飛ばしている。

●WOWOW×ハリウッド『TOKYO VICE』(2022年4月、主な日本人俳優:渡辺謙、菊地凛子)

●Apple TV+『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』(2023年11月、同:澤井杏奈、渡部蓮)

●Netflix『忍びの家 House of Ninja』(2024年2月、同:賀来賢人=原案、共同エグゼクティブ・プロデューサーも兼任)

などがあるが、とりわけ、

●2024年2月27日に配信されたDisney+『SHOGUN 将軍』(真田広之=プロデューサーも兼任、浅野忠信、平岳大)

は、配信後3カ月も経っていないのに、シーズン2と3の作品開発が決定されるほどの大成功であった。

『モナーク』と『SHOGUN』のメインキャラクターのひとりを演じたアンナ・サワイはニコール・キッドマンをおしのけて、エミー賞の最優秀女優賞の最優良候補だとハリウッド・リポーターの編集長に推測されているほどだ。

なぜ、近年、ハリウッドが日本を題材にしたドラマに投資し、グローバルで支持されるのか。そこには3つの要因がある。