女性の「容姿」と「結婚」にはほとんど関連性がないことが、先に述べた調査で明らかにされています(調査結果非公開)。これはいったいどうしたことなのか。実は、研究者の間でもこの結果について議論がなされた結果、有力な仮説が3つほど挙げられています。1つ目は「容姿が優れた女性は、相手の男性に求める基準も高い」というものです。

つまり「これだけ美しい私なのだから、相手もそれなりにイケメンで、高身長で、高収入でなくてはつりあわない」と思うのかどうかはわかりませんが、そんな可能性が考えられるということです。要するに、交際や結婚を申し込まれる回数は多かったとしても、本人が「他にもっと良い人がいるはずだ」と思い込み、男性からの申し込みに対して、なかなかOKを出さない可能性が考えられます。

「お金をかけて綺麗になっている女性」は男性側が敬遠する

2つ目の仮説としては、男性側の心理として「容姿が美しいと敬遠する」というものがあります。男性にとって美しい妻は、いわゆる「トロフィーワイフ」として1つの勲章になり得ると言われます。稼ぎが良く実力派な男性ほど、自らの実力を証明する証の1つとして(すなわちトロフィーとして)美しい妻をめとりたがることは、歴史が証明しています。

ただし、その現象は少なくとも現代日本社会の婚活市場においては、あまり当てはまらないようです。むしろ容姿が美しい妻は、「わがままかもしれない」「浮気をする確率が高まるかもしれない」と、男性側が思う可能性もあるのです。

この仮説を補強するデータもあります。とある民間の婚活会社の調査によると、「結婚したくない女性ナンバーワン」に、「お金をかけて綺麗になっている女性」が挙がったのです。つまり、生まれついての美しさに溢れている(と思える)女性ならいざ知らず、いかにもコストをかけてエステに通い、美容室に通い、高価なブランド物のファッションに身を包んでいる(ように見える)女性は、「結婚後も自分の見た目の維持のため、浪費をするかもしれない」と、男性側が敬遠するそうなのです。