「正しい情報」だから価値が高くなる

コンサルタントは「結論ファースト」であるのと同時に、「ファクトベースで話をする」というスタンスを求められます。

私たちコンサルタントは、サービス内容によっては、パワーポイントで作成した数十枚の資料に数千万円といった料金を頂くこともあります。

だからこそ、そこで伝える意見や考えはただの感想や思いつきではなく、高い価値を持つ「正しい情報」である必要があるのです。

資料と虫眼鏡のイメージ
写真=iStock.com/tadamichi
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あなたが実際に説明を行う場合にも、相手は無意識のうちに疑問を抱きながら話を聞いています。

そして、その疑問に答えるような説明を続けることで、相手がスムーズに理解できる流れができるのです。

例えば日常の会話でも、このようなやり取りがあるはずです。

〜友人と牛丼チェーン店を訪れた場面で〜

自分「僕、牛丼が大好きなんだよね」主張
友人「そうなんだ(なんで好きなんだろう?)」疑問
自分「ウマいし、料理が出てくるのが早いから」理由
友人「でもたまに遅くなることもあるでしょ?」疑問
自分「ここの牛丼チェーン店は時間管理に厳しくて、遅くとも1分以内に提供するようマニュアル化されているんだ」事実
友人「なるほど、そうなんだ」理解・納得

相手を納得させるには裏付けが不可欠

このように、主張や結論を伝えると相手はその理由が気になり、理由を伝えると今度はその理由が本当なのかが気になります。

なので、その理由を裏付ける事実やデータを続けて説明することで、相手の納得感が促されるわけです。

仕事上で何か理由を伝える場合でも、

□ 自身の経験や直接見聞きした情報
□ 会議やインタビューでの発言
□ 議事録やメールなどの記録
□ システムなどから出力したデータや数字情報
□ 第三者による客観的な意見や考え
□ 信頼できるメディアや企業からの情報

といった情報や事実、データに基づいて「理由をきちんと裏付けられるか?」と考えてみてください。

それができれば、主張や結論に至ったプロセスを相手も理解しやすくなります。

ただ、ひとつ注意してほしいのが、事実やデータには種類があるということです。

それは「一次情報と二次情報」です。