目標は「低く」設定したほうが、モチベーションが上がる
第2位は『これからの生き方図鑑』でした。
著者は『アウトプット大全』や『言語化の魔力』、『神・時間術』など、これまで数々のベストセラーを生み出してきた精神科医の樺沢紫苑氏。今作のテーマは「これからの生き方」です。お金や人間関係、仕事、健康、メンタルなど、さまざまなジャンルで、すぐに実践できる「新しい生き方」を教えてくれます。
そのうちの一つが、行動できる人になること。行動することで自己成長でき、現実が変化するとしたうえで、行動できる人になるコツを3つ提示しています。
1つ目は、目標を低く設定すること。少し努力すれば達成できそうな目標を選べば、モチベーションが上がります。
2つ目は、行動を細分化すること。やるべきことを細分化して、一つひとつをこなしていきましょう。小さな成功体験を積むことで、気分よく行動できるようになります。
3つ目は、ハードルを下げて最初の一歩を踏み出すこと。最初の一歩を踏み出すのは誰でもおっくうなもの。「毎朝15分間散歩をする」が難しいなら「午前中に5分の散歩か日向ぼっこを、週1回する」にトライしましょう。
図鑑形式で気軽に読める本書。ぱらぱらめくっているだけでも、前向きな気分になれて、「明日から試してみよう」と思えるはずです。
韓国で早起きブームを巻き起こした弁護士の教え
第3位には『朝イチの「ひとり時間」が人生を変える』がランクインしました。
「2024年こそ早起きの習慣をつけたい!」と意気込んでいる方には、本書を強くおすすめします。
著者は韓国で早起きブームを巻き起こした弁護士。学生時代から現在まで朝4時30分起床を実践し、米国の司法試験に合格しました。現在は弁護士として活躍するかたわら、動画制作や本の執筆なども精力的に行い、YouTubeチャンネルの登録者数は20万人に達しています。
そんな著者は、明け方の時間を「自分がコントロールする時間」、それ以外の時間を「運命に任せる時間」と呼んでいます。仕事や家事・育児・介護などに追われる現代人が、自分だけの時間を確保するのは難しいもの。ですが、思いきって早起きすれば、誰にも邪魔されない、自分だけの時間を過ごせるのです。
著者が実践する明け方の過ごし方は4つ。先延ばしにしたことをする、体を動かす、読書をする、勉強する、です。あなたもこの4つの中に、ずっとやりたかったことがあるのではないでしょうか。
「早く起きれば自分の時間が持てる」とわかってはいても、特に冬の早起きには気合いが必要です。誰かに背中を押してほしいなら、本書を読んでみませんか。