「健康のために遊ぶ、お金を使う」

現役世代ならがまんしなければいけないことも、70代になったら気にしない。「やりたい放題」こそが健康の秘訣になると言っても過言ではありません。

高齢になると、「健康のために遊ぶ」「健康のためにお金を使う」ことが想像以上に大きな意味を持つようになってきます。

日本では、高齢者は地味に暮らすのが当然だと思われていますから、ややもすると「年金でカラオケに行くのはいかがなものか」「年金生活者がパチンコに行くとはけしからん」といった非難を浴びがちです。

しかし外に出て遊ぶことで、前頭葉が刺激されます。また、楽しむことで免疫機能にもよい影響を与えることができます。

ですから、むしろ「お年寄りはもっと遊べ」と言うべきでしょう。

強い刺激がないと感情は老化する

感情の老化を予防するには、年をとるほど強い刺激が必要です。

脳の老化によって弱い刺激には反応しにくくなることに加えて、積み重ねた人生経験から多少のことでは心に響かなくなるからです。

仕事で経験を積んだおかげで先が読めるから、ものごとをそつなくこなしてしまいます。失敗することがなくなるのはいいのですが、面白さは薄れてしまいます。

先が読めてしまうと、刺激が失せるだけでなく、興味や関心までも色せるわけです。それだけに、いままで以上に、意識して強い刺激を与えてくれる遊びをしたほうがよいのです。