「学習」とは、定数の微調整を繰り返すこと
AIをひじょうにざっくりと数式で表すと、y=f(x)となります(これは高校の数学Iで学びましたね?)。
xが入力、yが出力であり、f(x)という関数が、AIということになります。
そして欲しい出力をTとすると、Tとyの差が小さくなるように学習するのがAIというわけです。「学習」と言うとすごく大雑把に聞こえると思いますが、実はfのなかの定数を微調整しているだけです。
たとえばAIが手書き数字を分類する場合、入力は手書き数字の画像で、欲しい出力はその画像がなんの数字であるかという答えです。
これだけあれば、あとはAIが勝手に学習してくれます。
猫か犬か見分けるのも同様です。
同じように、質問に答えるAIが欲しければ、質問と答えを学習させます。
学習するにつれて「?」が正解に近づいていく
言葉から画像が欲しければ、言葉を入力に与えて画像を欲しい出力として示すだけです。
出力のところが「?」なのが気になる人がいるでしょう。
そこにはなにが入るのか?
それは私にもわかりません。
と言うのも、この「?」の中身は、AIが学習する過程によってまったく変わってくるからです。
まったく学習していないAIなら、「?」の中身はデタラメで意味のないものになりますし、学習がかなり進んだあとなら、「?」の中身は見事な正解になっているかもしれません。