少子化の今、むしろ保守層からの応援があってもいいはず

日本では特に保守層が「ニッポンの少子化」をよく日本の課題として挙げています。「少子化というニッポンが直面する問題」という観点から見ると、広末さんは子供を3人産んでいるので、保守層にもっと褒められてもよいのではないかと思います。

政府はここ数年少子化対策に取り組むとしていますが、どんなに政策に取り組んだところで、「母親となった女性に自由な動きは許されない」という社会では進んでその道を歩もうとする人はますます少なくなっていくのではないでしょうか。

求められる母親像が窮屈すぎるから日本女性は生きづらい

本気で少子化対策をするのなら、フランスのPACS(連帯市民協約)のように結婚していない関係でも子供を産みやすい制度を整えたり、同性婚を認め養子縁組をしやすくしたり、夫婦別姓を認めるなどして、「女性が生きやすい社会」にしないと少子化は止まらないと思います。広末さんの今回のケースでいえば、極論を言うと、仮に鳥羽さんとの間に4人目の子供が生まれたら、それを歓迎するぐらいの雰囲気がないとダメだと思います。

既婚で子を持つ女性が恋愛をすると「不倫」だと非難される一方で、結婚をしなかったり、子供を持たない女性が恋愛をしていると「子供も産まないで遊び歩いている」と言われてしまったりします。保守層を中心とする人々が一体どんな女性像を求めているのかといえば「結婚をして、子供を産み育て、恋愛はもとより外で遊ぶことをせず、仕事を持ち適度に家計にも貢献し、かといって女らしさを忘れずに男性を立てて……」と続くわけですが、聞いただけで楽しくなさそうです。