黒子に徹する松本人志の存在
2つ目は松本人志の意気込み。放送前から「『ワイドナショー』を辞めてまでやるんで」とコメントしていたように、退路を断ってこの番組に挑んでいる様子がうかがえる。さらに、松本がいなくなった「ワイドナショー」に中居がゲスト出演する可能性は極めて低いだけに、まるで自分にプレッシャーをかけているように見えてしまうのだ。
匿名前提で制作サイド周辺の人物に取材してみたところ、松本の取り組み方そのものが頼もしいという声を聞いた。誰より松本自身が主役になりうる大物だが、「ゲストのトークを引き立てるために一歩引いた上で、必要なところでサッと出て笑いを加える」というスタンスを見せているという。
冠番組であるにもかかわらず松本が黒子に徹しているからこそ制作サイドは他番組でも頼っている松本人志に恥をかかせられないという気持ちが強く、より神経をつかうような仕事が続いていると聞いた。
そんなスタッフの奮闘が続き、松本の意気込みを継続させられたら、早ければ半年後、遅くとも1年後には日曜21時の定番バラエティとなるのではないか。