中村八郎(右)NPO法人くらしの安心安全サポーター理事長。著書に『災害に強い都市づくり』(共著)など。吉田太郎(左)キューバ農業評論家。著書に『200万都市が有機野菜で自給できるわけ』など。

過去200年で約200万人の犠牲者を出しているハリケーンは、地球上で最もやっかいな自然災害のひとつだ。たとえば2005年に発生したカトリーナはアメリカで死者1836人、行方不明者705人にのぼる甚大な被害をもたらした。

このカトリーナに匹敵する、あるいはそれ以上の大型ハリケーンの襲来を年に3度も受けながら、人的被害はほぼゼロという奇跡の国がある。カリブ海の社会主義国家、キューバである。先進国でさえ逃れられない災害リスクを、この貧しい小国はいかにして回避しているのか。

(石塚定人=撮影)
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