感謝の心が人生をあるがままに受け入れるのに役立つ

8 拝金主義から抜け出す

拝金主義は精神に悪影響をおよぼし、幸福感を破壊するおそれがある。もちろん、より多くほしがり、より多く持つことは間違っていない。しかし、それが行き過ぎて拝金主義に陥ると、強欲を助長するおそれがある。その結果、持っていないものに意識を向け、たえず他人と比較し、人生で経験する無数の小さな喜びに感謝しなくなる。

スコット・アラン(著)、弓場隆(訳)『GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
スコット・アラン(著)、弓場隆(訳)『GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

また、自分さえ得をすればいいという利己的な性格になりやすい。多くの研究で、資産を増やそうとしてやっきになると、多大な犠牲を払うはめになり、家族や友人と過ごす時間が減るので、人生全般に対する満足度が低下すると指摘されている。

さらに、拝金主義に陥ると、自分にとって本当に大切な目標を達成するのではなく、単にお金をたくさん得ることにこだわってしまう。この傾向は幸せを台無しにし、人生の質を落とすことになる。

一方、感謝の心をはぐくむと満ち足りた気分になるから、拝金主義を防ぐことができ、資産が増えるかどうかをたえず心配せずにすむ。

9 平和で崇高な気持ちになる

たいていの場合、宗教の指導者は感謝の心を重要な美徳として称賛する。なぜなら感謝の心は平和で崇高な気持ちにさせてくれるからだ。また、感謝の心をはぐくむことは、あらゆる苦悩を乗り越えて、人生をあるがままに受け入れるのに役立つ。

10 豊かな人生を実現する

過去について悩まず、すでに終わったこととして受け入れよう。未来について心配せず、何が起ころうと感情的にならずに受け入れよう。そうすれば、後悔や不安によるストレスから解放される。

ストレスから解放されると、前向きな姿勢になり、生産性が高まり、人生のすべての分野でより大きな成果が上がる。感謝の心を持つと、不平を言わずに改善に向けて集中することができる。その結果、時間と労力を最大限に活用し、人生をより有意義なものにすることができる。

以上のことは、感謝の心を持つ習慣を身につける動機づけになるに違いない。

感謝の心は他者に対する寛容の精神を培い、健全な社交性をはぐくむ。
アントニオ・ダマシオ(ポルトガル生まれのアメリカの神経科学者)
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