「鞄の中」の仕事効率化ツール大公開

オーダーメイドでつくった「理想の鞄」。マチがないため見た目よりも収納力があるほか、内ポケットに入れた携帯電話を鞄のふたを開けずに取り出せるなど、様々な工夫が詰まっている。費用は十数万円。

【A】筆記具は鞄に常備する/いつでもアイデアを書き付けられるように手持ちの鞄には筆記具を入れっぱなしにしている。写真は三菱鉛筆の「ジェットストリーム」。油性だが速記してもかすれることがない。ノートは枠線入りのものが便利。

【B】携帯用のミニ靴べら/鞄を特注した際、職人に作ってもらった。スナップボタンで鞄に取り付けられる。靴を履くときにもまごつかずに済む。

【C】使わずにいるのはもったいない/ニュースやブログをサッと確認するのにiPhoneはとても有用な道具。アプリでは「古本価格サーチ」「ボイスメモ」などを使う。後者は、相手に録音していることを悟られずに使うという裏技的な用途にも適している。

【D】洋雑誌を最安最速で読むためにAmazon.comの「Kindle」はいますぐ導入するべきツールのひとつ。米国のほぼすべての新刊、もしくは著名な本、雑誌や新聞が約6秒で手に入る。英文の読み上げ機能があるので、英語学習ツールとしても有用。

【E】スキャナ型の電子辞書「クイックショナリー2漢字リーダー」。英和、和英、国語の3つの辞書機能があり、先端部で文字をなぞるだけで引ける。

【F】見栄こそが成長の源泉!iPadはいわば「動く雑誌」。まだ日本語でのコンテンツは乏しいが、いち早く手に入れて「見栄を張る」ことは、自らの成長をうながすことにもなる。現状では百科事典「マイペディア」の閲覧に活用している。

※すべて雑誌掲載当時

作家・ジャーナリスト
日垣 隆

1958年、長野県生まれ。『そして殺人者は野に放たれる』で新潮ドキュメント賞受賞。愛用ツールについては近著『知的ストレッチ入門』(新潮文庫)に詳しい。

 

(構成=山川 徹 撮影=小原孝博)