次世代女性リーダーの育成に向けて

プレジデント総研では、20代の成長加速を重視した研修「次世代女性リーダー養成プログラム(仮称)」を開発。20代女性が意欲を維持しながら、管理職候補のレベルに近づいた状態で30代のライフイベント期に入ってもらう──。木下編集長は「その道筋をつくり、皆さんの後押しをしていきたい」と力を込めました。

「30歳ごろに管理職への心の準備ができていれば、その後もリアルな管理職候補としてライフイベント期を乗り越えていける可能性が高まります。『プレジデント ウーマン』ならではのオリジナルコンテンツを活用しながら、皆さんと一緒により効果的なプログラムにしていきたいと思います」

講演後には白河さんも参加して質疑応答が行われました。その後、参加者は数人ごとにブレークアウトルームに分かれてグループディスカッションを開始。自社の20代女性社員の傾向や、彼女たちにふさわしい研修内容などについて議論を重ねました。

ディスカッション後は、各グループで出た意見を代表者が発表。「女性比率自体が少なく、管理職を育成したくてもどこから手をつければいいのかわからない」「会社としては女性管理職を増やしたいが、研修がそうした価値観の押しつけになってはいけない。おのおのがいちばん輝けると思える選択肢をサポートする研修があればいいのでは」などの声が上がりました。

また、女性のライフサイクルについて「企業は大量採用した20代が同時期に出産する可能性も考えて、事前に人員を多めに確保するなどの対策も必要」という意見も出ました。

さらには今の20代の特徴として、「家庭と仕事を両立したいといった現状維持を望む傾向があり、上昇志向の人は少ない」という議論も。発表者は「ただ、それでは日本の衰退につながりかねない」とし、企業はグローバル教育やリモート勤務の拡大といった工夫も求められるのではと語りました。

グループディスカッションの様子
撮影=小林久井(近藤スタジオ)

最後に木下編集長が「皆さんの声を聞いて、20代女性だけでなく20代男性向けのキャリア研修や家事育児分担セミナーなどがあってもいいのかなと感じました」と総括。続いて懇親会&交流会も行われました。

今回の研究会は、企業の人事・ダイバーシティ担当者にとって、多くの実践的な情報が得られる機会となりました。今後もプレジデント総研では、ダイバーシティや20代女性の教育に関する研究会を定期的に開催していくとのこと。女性活躍が「普通」になる日に向けて、新たな取り組みは続きます。

構成=辻村洋子

白河 桃子(しらかわ・とうこ)
相模女子大学大学院特任教授、女性活躍ジャーナリスト

1961年生まれ。「働き方改革実現会議」など政府の政策策定に参画。婚活、妊活の提唱者。著書に『働かないおじさんが御社をダメにする』(PHP研究所)など多数。

木下 明子(きのした・あきこ)
プレジデント ウーマン編集長