転職者の早期退職が増えているワケ

迎合したくなる気持ちもわかるのですが、転職は内定・入社がゴールではありません。そこがスタートであり、入社後に長い日常が待っています。自分を偽って転職して、そのまま過ごせるはずもありません。

仮に企業に寄せて入社することができたとして、いざ働き始めたら働き方や強みが違っていたということになれば会社にとって問題になりますし、仕事でパフォーマンスが出せないなら、何よりご自身が苦境に陥ることになります。

転職サイトの登録者を見ていますと、転職者の早期退職が最近ものすごく増えていることがわかります。この残念な傾向も、危険な常識②が原因のひとつでしょう。

応募する前の段階で、求めたいことと求められることが合致していないとなれば、どんなに企業やポジションに魅力を感じているとしても、応募しないことです。仮に応募しても、自分はこうだというものを、応募先企業にぶつけましょう。不採用なら、「相性が悪い会社だったのだ。入社しなくてよかった」と考えればよいのです。

③複数の内定を比較検討してはいけない

「危険な常識」の三つ目として、「内定をいくつか獲得してから、比較検討して決める」を挙げましょう。

このコロナ禍の中でも、人材ニーズが根強い職種の人や、変革力・リーダーシップの優れた人は、各社から引っ張りだこで、転職活動でも複数の内定が提示されるケースが珍しくありません。

複数の内定を獲得することについて、完全否定はしません。それだけその人に人材としての魅力があるということの証明です。

しかし、「まず内定をいくつかもらっておいて、その後、その中から転職先を決める」ということを前提に動いている人がいます。これはお勧めしません。問題のある行動だと考えています。