東京→九州の「遠距離営業」超スピード化

(1)大容量の営業資料を瞬時にやり取り

無料の専用ソフトをパソコンにインストールし、新規アカウントを取得するだけでドロップボックスが使用可能になる。大容量の営業資料や写真資料もこれでスムーズにやり取りができる。「九州への出張回数も無理をせずに減らすことができました」と山下さんは胸を張る。

(2)シェアフォルダで九州の部隊と資料を共有

シェアフォルダを作成し、ファイルを共有したい人のメールアドレスを入れておけば、アカウントを持っている社内スタッフとも資料を共有でき、複数の人が手を加えることもできる。電話連絡や会議の手間がぐっと省ける。

(3)変更履歴チェックで資料の状態をひと目で把握

変更履歴(Recent Events)のフォルダでは、顧客とやり取りしたり、他の営業部員と共有する資料を誰がいつ編集したり、新しく加えたりしたかが一目でわかる。黄色いアイコンは編集(Edit)、緑は追加(Add)を意味する。

(4)履歴の「足跡」で仕事時間を確認できる

シェアしている相手がアクセスした履歴がはっきり残るため、相手の仕事時間帯や、アクセスの頻度が垣間見える。実際、会って会話するときに「ご自宅に戻られてもお仕事をされているんですね」といった会話を挟むことで顧客との親密感が増す。

(5)ノートパソコン代わりのiPhoneでどこでもアクセス

「iPhoneを導入してから、自宅のノートパソコンを処分してしまった」と語るほどヘビーユーザである山下さん。ドロップボックスにアクセスするときも、ほとんどiPhoneからだという。

「もうこれがない生活は考えられません」。

※すべて雑誌掲載当時

(澁谷高晴=撮影)