大掃除のコツは3つ

10月に大掃除をする理由については、おわかりいただけたと思います。大掃除の基本は、普段しないところをすること。窓拭き、バスルームのカビ取り、照明や換気扇の汚れ落とし、また巾木はばきの上部分のほこりを取ったり、皮脂でベタベタになったドアの取っ手やスイッチプレートを拭いたりする。クローゼットや押し入れの中のものは、すべて出して、奥まで掃除して、ほこりを取るのも大掃除で行うことです。

大掃除をスムーズに進めるコツは、次の3つです。

1.タスクを書き出し、こまめに実行

大掃除をお祭りのように一日でやろうとすると、疲弊しがち。途中で嫌になってやめてしまわないために、今日はクローゼットの中、週末は天気が良さそうだから照明を全部拭こう、と少しずつ進めていくのがおすすめです。

そのためには、まずやることをすべて書き出して、それぞれにかかる時間を書き出します。タスクによってかかる時間は異なりますが、だいたい1回30分から1時間を目途にしましょう。

チェックリスト
写真=iStock.com/AndreyPopov
※写真はイメージです
2.家族でうまく分担する

夫や子どもなど同じ家族でも、その人その人に特性があります。ですから、やることリストを書き出したら、それぞれに「どれができる?」と相談するといいでしょう。お願いベースよりは「こんなふうにやりたいんだけど、どうやったらできるか一緒に考えてよ」と相談ベースにするほうが、家族でうまく分担できます。

たとえば、私の息子は背が高いので、窓を拭いたり、高いところにあるものを下ろしたり、そういった作業は楽にできます。その代わり、狭いところがダメなので、お風呂掃除はしてくれない。でも娘は細かい作業が得意なので、お風呂掃除を頼むと、けっこう細かくやってくれました。

また家族で大掃除を行うときのコツがもう一つ。日程を決めるときは、選択肢を提示することです。

たとえば「土曜日の午前中にお願いね」と言ったら、「いやいや、こっちにも予定があるだろう」と、たいてい反発されます。ノーと言われると、こちらもイラっとくるし、悲しい気持ちがします。でも「この3つの候補日だったらどう?」、もしくは「別の日ならどう?」という選択肢を与えると、その中から選ぼうとするので、ノーと言われることはほとんどありません。これはビジネスでも当たり前にしていることだと思うので、それを家族間でも行うといいでしょう。

3.ゴールを明確にする

たとえば家族に窓拭きを頼んだ場合、窓だけ拭くのか、サッシの溝まで綺麗にするのか、あるいは網戸まで洗うのか、どこまでしてほしいのか具体的に伝えておきましょう。「やったよ」というゴールが違うと喧嘩のもとになります。

ここまでやってくれたら助かると、あらかじめゴールを共有することを覚えておいてください。