個性化戦略は成功している
すると発売後1カ月受注が2万7000台と月間販売計画の5倍以上のスタートダッシュに成功。直近7月の登録台数を見てもステップワゴン5708台に対し、ノア5010台、ヴォクシー4034台と大健闘。(一般社団法人日本自動車販売協会販売会、乗用車ブランド通称名別順位より)
もちろんノアヴォクを合算すれば負けますし、その上にモデル末期のセレナが来ていることを考えると、人気以上に生産遅れが響いてるのを感じさせますが、いろいろ差っ引いても新型ステップワゴンは健闘しているのです。
もちろん今後ステップワゴンが惨敗する可能性もありますが、私がスタート予想をハズしたのは事実。それは世の中のミニバン顔面趣味が本当にオラオラとんこつ醤油指向から、さっぱり塩ラーメン指向に移って来ているのか? 燃費指向が薄れているのか? 単なる気まぐれか? はよくわかりません。
強いて言うなら高級感でしょうか。乗るとわかるのですが、ドアの開閉の重厚感や、ほぼ100%電動駆動によるなめらかで力強い加速は、ノアヴォクよりも高級感があり、車としてしっかりした印象があります。そうした点が、ミニバンに高級感を求める層にウケたのかもしれません。
とにかくホンダの個性化戦略が成功しているのは事実。世の中、逆張りを信じて頑張るのも1つの手ではあると勉強になりました。クルマビジネスってホントに面白いですね。