政治生命をかけ消費税増税に突き進む野田佳彦首相。歴代首相も一般消費税、売上税、消費税、税率アップに取り組んできた。政治家が増税と格闘した「歴史の教訓」は何を語るのか。
(PANA=写真)

2月29日、国会で党首討論が開かれた。野田佳彦首相が「自民党は基礎年金の国庫負担2分の1の維持のために赤字国債の発行を認めているが、償還財源は消費税か」と質すと、自民党の谷垣禎一総裁(元財務相)が「そのとおり」と答える。野田は「いい答弁をいただいた。われわれは交付国債。一緒に消費税率の引き上げに努力を」と持ちかけた。

その直後、2人が25日の昼食時に極秘に会っていたことが発覚した。双方とも否定しているが、4日後の党首討論やその後の政局をにらんで互いに腹を探り合ったと見られている。