SNSが大きな幸せをもたらしてくれることはない
自分の中で本当に心を通い合わせるべき人は誰なのか、それをはっきり決めることです。そして、その大切な人と幸せになれるコミュニケーションを取ることが大事なのではないでしょうか。
SNSでのコミュニケーションについて長年分析してきましたが、SNSは、「一時的な刺激をくれる炭酸飲料」みたいなものだと思っています。使ったそのときは寂しさが埋まり、一見元気になって、すがすがしい気分になります。しかし、その後、心の栄養となって、すごく幸せになるという効果はないのです。
その一方で、「SNSがあって救われた」という人もたくさんいるでしょう。たとえば、コミュニケーションが苦手でリアルな関係性が築けない子育て中の人が、Twitterに悩みを書き込んだところ、「私も悩んだけれど、大丈夫よ」という書き込みに励まされたというケースもあります。
他にも、SNSが自分の居場所になっているケースはたくさんあるでしょう。そのため、私は、SNSでは「自分と温度感が合うコミュニティーの中で、居心地よく過ごしていく」ことを目指していけばいいのではないかと思っています。
他人に合わせすぎて疲れてしまわない
周りに気を遣ったり、他人に合わせたりといった疲れてしまうコミュニケーションではなく、「自分を幸せにできるコミュニケーションを取れているか」がSNSを活用するときの大事なポイントです。
しかし、いくら気を付けていても起こるのがトラブルです。SNSでのトラブルは、ささいなものから大きな問題に発展するものまで実にさまざまです。皆さんも一度や二度はトラブルを経験したことがあるのではないでしょうか。
ここでは、皆さんからよく聞かれるSNSコミュニケーションでの悩みとその解決のヒントを紹介します。