人気復活を目指し適用金利をテコ入れ

「マウンテン」「ゴーイング」「マンスリー」。この3つが何かわかる人は、かなりの金融商品通と言っていいだろう。財務省が11年6月、個人向け国債をリニューアルした際に付けた愛称であるからだ(正解は文末に記載)。

個人向け国債は、変動金利の「変動10」と、固定金利で期間3年の「固定3」、同じく期間5年の「固定5」の3種類。今回のリニューアルでは、変動10と固定5がテコ入れされた。固定5は中途換金条件が変更されただけだが、変動10は、2011年6月募集(第35回債)から適用金利の計算方法が大幅に変わった。今までの適用金利は「基準金利-0.80%」で計算されたが、第35回債からは「基準金利×0.66」に変更された。