1億3200万円を集めて「資金調達額日本一」に
その後、自らプロジェクトを起案するだけでなくキュレーターとして複数の案件を手掛けるうちに、国内大手のクラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」の顧問になった。さまざまなプロジェクトの資金調達に協力し、そして2018年にはうっかりクラウドファンディング資金調達額で日本一になったりもした(1億3230万2525円)。
高校時代の偏差値は42で、Fラン大学法学部を5年かけて卒業した自分だが、知識ゼロからクラウドファンディングを学び、これまでに自身が立ち上げたプロジェクトでは約3億円、キュレーター案件を含めると6億円以上の資金を集めてきた。そこで得た知見から、「支援すべきプロジェクトとそうでないものの見分け方」や「プロジェクトページを見る際のポイント」を自分なりにまとめてみたので参考にしてほしい。
プロジェクトを見分けるポイント
・プロジェクトオーナーの人間性を見よ
自分は「年間100案件」を目標にあらゆるプラットフォームで数々のプロジェクトを支援してきたが、それで見えてきたのがオーナーの人間性がいかに重要かということだ。一見、意外に聞こえると思うが、これはプロジェクトの成否に大きく関わってくる。オーナーのブログやSNS、TwitterやFacebookなど、確認できるものがあればなるべく目を通し、「信頼のおける人物かどうか」を見極めることが重要だ。
ちなみに俺はSNSを一切、使っていない人に対してはよほどのことがない限り、支援しないことにしている。理由は簡単。「支援に足りる人物かどうか」を判断する材料がないからだ。かといって著名人が起案した案件ならば安心かと言われればそれも違っていて、実際にクソみたいなものは多々あるので、油断は禁物だ。
・プロジェクトページで見るべきポイント
まずは、そのプロジェクトの具体的なビジョンがきちんと書かれているかどうかをチェックしたい。文字だけのページやテンプレを埋めただけのページ、具体的なスケジュールの記載がないものも地雷度が高い。またプロジェクトのFAQがきちんと書かれているかもチェックしよう。特に想定外のことが起きた際の対応については大きな判断基準になる。ここがしっかりしていれば、それだけプロジェクトについても綿密に考えているといえるだろう。