「こだわり」とは「その場所から動かない」こと

「こだわる」というのは、「その場所から動かない」という意味。本当は周りに素晴らしい考え方や素敵な世界がたくさんあるのに、何かにこだわってひとつのところから動かない、1カ所にとどまり続けて、ほかの世界を知ろうともしない、そういう良くない状態、困った状態を指して「こだわり」といったのです。

近年は、「こだわりの逸品」とか「この味にこだわりがあって」とか、何か「ひとつのことを究める」といったニュアンスで「こだわり」が使われるようになりました。しかし本来は、「なんだか妙にこだわっちゃって、イヤだねえ」といった感じで、あまり歓迎されない状態を表現するのに使われていた言葉です。

シュールなタッチで描かれた、鏡の中をループする男性
写真=iStock.com/francescoch
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終わりのないレッテル貼りから抜け出す

「女らしさ」とか「男らしさ」というのも、その人その人のイメージへの単なる「こだわり」「レッテル貼り」に過ぎません。これは「会社員らしさ」とか「学生らしさ」「日本人らしさ」についても同じこと。

一方で、そういう「らしさ」「レッテル貼り」に対して「不快さ」を持ち続けるのもまた、ひとつの「こだわり」かもしれませんね。

そういう「不快さ」をちょっと感じたときは、もうちょっと広い心を持って、こんなふうに考えてみてはいかがでしょうか。

「この人は、レッテルを貼ってものごとを固定化することで安心するんだな」
「そんなレッテル貼りは、あなたらしくないですよ」

そうやって笑いながら対処していけば、きっと心穏やかな日々が送れるのではないでしょうか。すべてのものは変化する。ぜひ、このことを忘れないようにお願いします。