「仮面」を外そう

もし、あなたが、「これは仮面をかぶって演じているのかもしれない」という気がしたならば、今すぐその仮面を外しましょう。そして、周りから期待される人物像を演じるよりも、自分が理想とする人物像を思い描いて、それに近づけるような努力をしたほうがいいと思います。

もし、自分が理想とする人物像を描けないならば、今すぐ「自分の理想の人物像探し」を始めたほうがいい。

名取芳彦『不安の9割は起こらない』(プレジデント社)
名取芳彦『不安の9割は起こらない』(プレジデント社)

昔のお坊さんたちは、親を捨てて「出家」しました。なぜか。彼らは決して自分の親が嫌いだったわけではありません。ただ、親の肩を揉むとか、一緒に旅行に行くとか、お金持ちになって家をプレゼントするとか、そういうのは「小さな親孝行」だと考えたのです。

それよりも、世の中の人々を救うことこそ「大きな親孝行」であり、世の人々を救うことに関わる人間を「自分の理想像」だと考えて、出家したわけです。

今の自分は、どうも仮面をつけているようだ、と感じたならば、「自分の理想像」を考えてみてください。すると、つけていた仮面も自然に外れ、あなたの素顔が現れ、あなたの素の魅力、本来の才能が発揮できるようになると思いますよ。

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