【調査概要】gooリサーチと共同でインターネットを通じて調査を行った。調査期間は7月1~2日。対象は20~40代の独身男女。性別、年代ごとの均等人数で2125人より回答を得た。
さらに、拙著『【年の差婚】の正体』(扶桑社新書)に書いたとおり、昨今は20~30代女性の間で、10歳ほど年上の男性と結婚を望む声が高まっている。
それを裏付けるのが、図20~23だ。同年代の男性に物足りなさを感じる傾向は若い女性ほど強く、20代では55.5%と半数以上(図21)。「結婚相手の、許容できる年齢差」(図23)でも、20代女性の45.2%が「10歳以上年上でもよい」と答えた。
なぜ若い女性は、年上男を選ぶのか。取材した20代女性の多くはこう言った。
「同い年ぐらいの男性は、(成功か失敗か)どっちに転ぶかわからない。そんな男性に、自分の人生を賭けられない」
「同年代の男性と付き合っても、おごってくれないし話もつまらない。なにひとつ得るものがないんです」
30~40代男性にとっては、歓迎すべき状況だ。にもかかわらず、婚活の現場では、相変わらず女性の「容姿」にばかりこだわって、顔写真で選ぶ男性が多いという。オーネットで約15年、結婚アドバイザーを務めている岸野芳子氏が「この女性と会ってみない?」と勧めても、「綺麗ですか? 綺麗ですか?」と、前のめりになって聞いてくる。これでは、せっかくのいい相手を逃してしまう可能性も高い。
岸野氏いわく、男性が年上も年下も狙える一番有利な年齢は、33歳。年を重ねて40歳を過ぎた男性は、婚活では「ただのオジサン」と思われやすく、これまでは不利だった。でも震災後の今は、女性が男性に決断力や行動力を求めるから、40代ならではの経験値が生きる。
オーネット・横浜支社では、震災後、6対4と男性より女性会員の比率が上昇した。岸野氏は、強い口調で言い切る。
「男性にとって、今がチャンス。婚活の入り口に立つのは、早ければ早いほどいい。明日といわず、今日考えてほしい」