YOSHIKIへの一本の電話…X加入を決意した経緯
このころ、hideは知人に誘われてXのライブを観に行き、YOSHIKIとToshlと知り合っている。当時、Xも過激なバンドとして、東京のライブハウスシーンで人気が急上昇していた。
じつはXもメンバーチェンジが多いバンドで、このとき、YOSHIKIもhideも、お互いに相手を自分のバンドに誘おうと思っていた。それは実現しなかったが、メンバーが流動的なバンドのリーダーという同じ立場のふたりは、バンドの悩みを電話で相談し合ったり、お互いのバンドの打ち上げに参加したりして交流を深めていく。
理想のメンバーが揃ったと思い、hideがサーベルタイガーの活動に全身全霊を捧げて1年。残念なことに、またしてもメンバーが脱退してしまう。このとき絶望したhideは、サーベルタイガー解散と同時に、自身のミュージシャンとしてのキャリアにも終止符を打つ決意をした。
しかし、「オレ、音楽をやめて美容師になるよ」とYOSHIKIに電話をした際、話の流れでXのリハーサルスタジオに遊びに行くことになり、そこで音楽への情熱を消し去れないことを思い知らされてしまう。
そしてhideは、Xにギタリストとして加入することを決意した。