学校の準備は一緒にする、いつも子どもの味方でいる
入学すると、子どもに学校の準備を全部させようとする保護者が多いのですが、それは子どもにとって負担が大きすぎます。ぜひ親がしてあげてください。お母さんが準備を一緒にしてあげると、忘れ物をする心配はないし、子どもは準備の仕方も学べます。子どもが忘れているのを知っていながらそれを言わず、そのまま学校に行かせて、「先生に叱ってもらって忘れる癖を直す」という保護者もいますが、それは間違いです。
そもそも先生が適切な言葉で叱ってくれるとは限りませんし、何度も忘れる子には当然のことながら、先生は厳しい態度になるでしょう。それは、子どもにとって、「教訓」となるのではなく、「恐怖」となり、学校嫌いにつながる恐れがあります。気をつけなければいけないのは、保護者は子どもにとって常に頼れる味方でいることです。どんなことがあっても、子どもの側に立つということです。先生の側に立って、子どもに向き合うと、子どもは親を信頼できなくなります。
「学校の授業は簡単でしょ」は禁句
また、入学後に注意してほしいのは、幼児教育でひらがななどを理解していると、子どもが、授業は自分の知っていることばかりだと慢心してしまうことです。そのときに、親は「学校の授業は簡単でしょ」などと、決して言ってはいけません。子どもは考えがまだ幼いですから、親がそう言えば授業が面白くなくなり、友達にも「簡単」「知っている」などと言い、偉そうに振る舞うようになります。それは、先生にも友達にも失礼であり、学ぶことに対する態度として傲岸不遜です。「学び」に対しては、常に「謙虚」でなければなりません。謙虚に学べない子は、すぐに成績が振るわなくなるケースが多いのです。