日本に夢をみた……ベトナム人技能実習生の卒塔婆が並ぶ寺

埼玉県本庄市の大恩寺では行き場を失ったベトナム人技能実習生達が生活している。夜中、彼らは布団の中でスマホと向き合ったり、思い思いの時間を過ごしていた。

大恩寺に幼馴染みの遺骨を持ってきたホアさん。在日ベトナム仏教信者会会長の尼僧ティック・タム・チーさんが優しく肩に手を置いた途端、大粒の涙が流れた。(筆者撮影)
大恩寺に幼馴染みの遺骨を持ってきたホアさん。在日ベトナム仏教信者会会長の尼僧ティック・タム・チーさんが優しく肩に手を置いた途端、大粒の涙が流れた。(筆者撮影)

「詩織さん、今お骨を持った方が到着したみたいです」。さっきまでコタツでうとうとしていた尼僧のティック・タム・チーさんがそう言うと慌てて外に出た。技能実習生らも本堂に集まり、運ばれてきた遺骨に祈りを捧げた。