健康診断の血液検査では正常値でも、実は鉄が足りていない「隠れ貧血」。体中が酸欠状態バイタルアナリストの佐藤智春さんは「鉄が不足してヘモグロビンが減ると、全身が酸欠状態に陥ります」と指摘します。隠れ貧血に効く食品と正しい食べ方とは――。
※本稿は佐藤智春『その不調、栄養不足が原因です』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
小さな不調をやり過ごすうちに鉄不足は加速
まず、以下のチェックリストを見てください。該当するものはありますか?
□ 体がだるい
□ 朝、起きられない
□ 動悸や息切れがする
□ 肉をあまり食べない
□ 頭痛がよくある
□ やる気が出ない
□ 体温が低い
□ 朝、起きられない
□ 動悸や息切れがする
□ 肉をあまり食べない
□ 頭痛がよくある
□ やる気が出ない
□ 体温が低い
この中で3個以上あてはまる人は、ふらふら鉄欠乏タイプです。
鉄不足、つまり貧血が要因で不調になるのが、このタイプ。症状は息切れや動悸にとどまらず、だるさがとれない、冷えが生じる、胃腸が弱る、さらにはコラーゲンの生成にも影響が出て肌荒れなど美容面の不調までもが降りかかる、まさに「不調のデパート」。小さな不調をやり過ごすうち、気づけばツラさの多重債務状態。あなたはいま、鉄の負債まみれです!
血液検査では見つからない“隠れ貧血”
いつも疲労感が抜けない「ふらふら鉄欠乏タイプ」のあなたは、貧血(鉄不足)による不調の可能性が高い人です。動悸や息切れ、めまいといった代表的な症状のほか、朝起きられない、やる気が出ない、集中力を欠く、頭痛がつらい、口内炎をくり返すなど、多岐にわたる不調のデパート。
それでも血液検査では基準値内のために「貧血」と診断されないことが多く(隠れ貧血)、症状ごとに病院を受診してしまうようなことも起こりがちです。原因がはっきりせず、さまざまな不調が重なって悩んでいる人は、まずは鉄不足を疑ってみましょう。