メルカリの平均勤続年数が伸びない理由

そのほかランキング上位には情報・通信業であるIT企業が目立つ。

4位は、不動産プラットフォームを運営するGA technologiesと駐車場紹介サイトを運営するアズーム。どちらも業種分類は不動産業だが、IT活用に強みを持っている。5位のロゼッタもサービス業に分類されるが、人工知能を利用した機械翻訳とITサービスを提供。

もちろん、IT企業も社歴を重ねれば、平均勤続年数も長くなる。14位のビジネスSNS運営をするウォンテッドリーの平均勤続年数は前年比0.6年アップの2.0年、平均年収も111万7000円アップの578万円だった。

一方で、26位の中古品売買サイトのメルカリのように、従業員数を拡大し続けているために平均勤続年数が伸びないケースもある。従業員数が毎年およそ700人増加する233位の楽天も同じである。

調査対象3749社の平均勤続年数が12.2年、平均年収が621万円だったのに対し、ワースト300社の平均勤続年数は3.9年で平均年収は565万8000円だった。

平均勤続年数が短い企業の平均年収は全体平均を下回る傾向にある。ただし、ワースト300社の平均年収は前年比21万円のアップだった。平均勤続年数ベスト300にランクされた321社の前年比5万7000円のダウンとは対照的だ。

また「『1位は3000万円超』平均年収が高いトップ500社ランキング2020」で20位のストライクは58位、24位の野村HDも84位にランクインしている。