キレイな状態をずっとキープする方法
片づけ切ったあとの状態を保つポイントは収納を7割にして、残りの3割は空き空間をつくることです。収納を7割におさえるには、物を処分するか、コンパクトにするしかありません。
コンパクトにするには、入れ子にする、あるいは四角い枠にしまうこと。たとえば布団は、買ったときの袋に入れると、ふわっと大きいけれども、家でしまうときは四角い箱にキュッと入れる。そうすると、クローゼットや押し入れの中で立てたり、寝かせたりできて面積を有効に使えます。
深い引き出しに、衣類やタオルをしまうときも、立てるとよいでしょう。お弁当に卵焼きを入れるときに、卵焼きを横にするとウインナーが入りません。でも立てるとウインナーが入りますし、ウインナーも立てると何本も入る(笑)。引き出しもお弁当といっしょです。
根こそぎキレイにしても、どうしてもものは増えてしまうので、やはり見直しは必要です。そのタイミングは年に2回の衣がえ。洋服を全部出して、これから着るものは戻し、着ないものは処分。自分で管理できる量に調節し、収納7割を目指しましょう。
ワークスペースは広さではなく高さを生かす
在宅ワークになって「仕事ができるスペースがない」という声をよく聞きます。そういう人におすすめなのが、つっぱり棒のあるデスクです。
実は仕事をするときに面積は、そう必要ありません。カフェでも仕事ができるぐらいですから、小さいテーブルでもできます。家でワークスペースをつくるときのポイントは、高さを生かすこと。床から天井までつっぱり棒で張ると、デスクの上に大きなスペースができて、本や書類をたっぷりと収納できます。物を床に置いたり、カラーボックスを並べたりせずにすみ、省スペースでワークスペースをつくることができます。
横幅60cmぐらいあれば、どこでもつくれますので、夫婦の寝室につくってもOK。夫婦で在宅ワークをするときは、「今日は、私は寝室のほうを使うから、あなたはカフェに行ってね」と、夫にリビングに行ってもらう。リビングをカフェと名づけるんです(笑)。
どんどん増えていく仕事の書類を減らすなら、とにかくペーパーレスにしましょう。絶対にストックしておかなければいけない書類があると思いがちですが、たいていのものはスキャンしてデータ化しても、それほど困らないのはないでしょうか。私も何でもスキャンしてデータ化しています。
また本や資料が多くて困るという人もいます。すぐに読まない本は、コンテナに入れて外に置いてもいいし、ベッド下の収納も有効に使えます。本は本棚に入れるという発想をはずせば、収納場所はいくらでもあります。
仕事で使っているときは、この本は前に使った、この本は今使う、と時系列に並べるのがコツ。自分が手掛けた順に並べると、思い出しやすいからです。資格関係の参考書は、1級をとれば3級はいらないですよね。どうしてもいるものはとっておいて、これいるかな? と疑問に思うものは、処分しても問題ないでしょう。本棚の枠からはみ出さない量というのが、本や書類の片づけのポイントになります。