ネットとリアルの巨人同士がお互いの得意分野を侵食し、その一方で家電量販店や書店の中には倒産する企業が出てきています。アメリカで起こったことは、日本はもとより世界に伝播していくと、同社は見ているのです。

ちなみにニトリホールディングスは2020年3~5月期決算を6月25日に発表し、売上高は1737億円で前年同期比3.9%増となりました。緊急事態宣言によって最大で110店舗が臨時休業しましたが、リモートワーク用の家具の販売が伸び、またEC(電子商取引)も好調に推移しました。営業利益は前年同期比で22.3%増の372億円。通期では34期連続となる増収増益を見込むと公表されています。

チャンスはピンチの中にある

競合他社が意思決定できないタイミングで、一気に資金を集中投下するアパ。

好況の時は投資を半分に抑え、不況になったら投資を2倍にするという「世間とは逆を行く」発想起点に立つニトリ。

コロナ禍だからと言って後ろ向きにならず、好機ととらえる発想にこそ成長の鍵があります。チャンスとはピンチの中に隠れているのです。

【関連記事】
1億円持つ女性たちが、アフターコロナに狙う「有望な投資先」とは
瀕死のHISと近ツリは「GoToバブル以後」も生き残れるのか
ココイチが値引きをしない理由「うちのカレーはうちでしか食べられない」
赤字事業の廃止を1年間我慢したら、オーダー殺到で経営の柱になった
全ての「頭がいい人」に当てはまる唯一の共通点