輸入車であっても、トヨタ車と同じ部品が使われている

「実際によく見ていると、新車は査定のいいものしか売れていません。消費者はやはり賢い。現時点でいえるのは、SUVは海外で人気のあるグローバルモデルの日本車がいい。小型・軽自動車もやはり日本車が高査定、高品質でおすすめです」

ただ、輸入車に未練がある人なら、国産車と査定額で競うことができる、故障の少ない輸入車を選べばよい、という理屈も成り立つ。日本車と比べて故障が多いイメージが強いのだが、実は、かつてとは様変わりして、日本車並みに故障の少ない輸入車は少なくないのだ。

「輸入車で査定がいいのはディーゼル車です。国産車にない加速力や静かさといった乗り味が素晴らしくて、高速道路でもまったく疲れません。壊れにくくなったのには理由があって、国産と競合できるような輸入車は、日本製の部品が多用されているんですよ」

BMW、ボルボなどの車体に、トヨタ系のデンソーやアイシン精機といった日本の自動車部品メーカーの部品が使われるようになったことで、故障が減って長持ち度が格段に増したのだという。

「こうした仕様は、日本向けが主です。トヨタはディーゼル車を出していませんが、言ってみればディーゼルエンジンを積んだトヨタ車ですね(笑)」

見た目もカッコよくて走りが快適、しかも故障が少ないから、高査定・低額のローンで買える……というわけだ。

月7万円台のままで「BMW X2」の新車に乗り換えられた

「BMWの1シリーズのディーゼル車なんか、査定がメッチャ跳ね上がっていて、今やトヨタファン、というか壊れない車を求めている人にとって垂涎のモデルです。私が560万円で購入した1シリーズの「X1 xDrive18d xLine」は、2年8カ月乗って走行距離8000キロ。査定が430万円だから、560万円の76%でした」

5年の残額設定ローンで月7万円台。トヨタの高級クロスオーバーSUV「ハリアー」と同程度だったが、頭金30万円でおつりがきて、「X2 xDrive20i MスポーツX」にステップアップ。月々の支払いも同額で乗り換えしたという。

BMW X2 2018年モデル xDrive20i M-Sport X
BMW X2 2018年モデル xDrive20i M-Sport X

「考えてみれば、BMWのかっちりした車体にアイシンの6速AT、四駆だしリッター17キロは走る。ほんとに夢の車だと思いました」