今、かつてないほどに米国の威信が揺らいでいる。サブプライムローン(低所得者層向け住宅ローン)問題は、米国経済を急激に減速させ、イラク戦争で死亡する兵士の数は減る気配がない。未来への不安を抱えながら、米国民はなぜ、今、バラク・オバマに将来を託そうとしているのか。

米国政治に詳しい明治学院大学副学長、川上和久氏は、