接待は、クライアントとの仕事をスムーズに進めるための潤滑油のようなもの。おいしい食事とお酒があれば、その距離をグンと縮めることができる。知識は最低限でOK。楽しい時間を過ごせるマナーとオーダー方法をワインと日本酒のスペシャリストに指南してもらった。

【ワイン編】ソムリエを味方につけてリラックス

Q.予約の段階で伝えておくことはありますか?
A.お客様の好みと予算を、しっかり伝えてください。
まずはリラックス。ワインのことはソムリエに任せて、食事と会話を楽しみましょう!
イラスト=西田真魚、以下すべて同じ

「接待では、ぜひソムリエの力を借りてください」と情野博之さん。まず予約の段階で、クライアントの情報をある程度伝えておくことが、接待を成功に導くカギと言う。料理なら、「ソースは軽やかなもので」「旬の食材を」など。ワインに関しては「白ワインをよく飲む」「赤ワインの重めが好み」など。ワインは赤か白か、重めか軽めか、併せてシチュエーションも伝えると、それに合うものやサービスを考えてくれる。

一番重要なのが予算。一般的に、料理の約8割を目安にワインを選ぶそう。コース2万円の場合、ワインは1万6000円前後のものを。予約の段階で料理を決めて、それに合うワインを用意してもらうのがベスト。ワインの本数は、1人当たりボトル半分が程よい量だ。「4人の場合は、乾杯のシャンパーニュをグラスで、白・赤ワインを各1本ずつ、飲み足りなかったら食後酒を別にオーダーするといいでしょう」。接待ということを忘れずに、飲みすぎには注意したいところだ。