これからは往復2時間のドライブなしでコストコが利用できる

昨年12月、私とコストコの20年にわたる関係が少し変わる出来事がありました。「コストコオンライン」のサービスが始まったのです。

私はコストコで買い物をするのは大好きなのですが、それにかかる往復2時間のドライブが、限られた週末の時間の使い道としては無駄が多いと思っていました。

しかしコストコオンラインができると話が変わってきます。倉庫店が近くにないユーザーでも会員としてコストコ商品を楽しめます。実際、この半年に限っていえば、私のコストコでの買い物は、回数も金額もオンラインがリアル店舗を上回っています。

わたしの個人的な体験から類推すれば、コストコを知っているけれどもこれまでコストコの会員ではなかった消費者がもしコストコオンラインを使用すれば、これまで倉庫から遠いという理由で会員が少なかった地域において大きな新規需要を得ることができるはずです。

コストコ型の消費スタイルがニューノーマルになる可能性

そしてもうひとつ重要なことは、このコストコ型の消費スタイルはアフターコロナにフィットするのです。

これまでは物を最小限しか買わない「ミニマリスト」というライフスタイルが一定の支持を集めていました。しかしコロナで物が店頭に並ばないという新しい事態に直面して、最小限の在庫で生活するというスタイルは難しくなっています。

いつものコーヒー、いつもの洗剤、いつものシャンプー。それらが当たり前のようにお店に置いてあっていつでも買えるという日常がずっと続くわけではない。それが新しい現実です。アフターコロナを快適に過ごすためには、自分のお気に入りの商品は3カ月分ぐらいの在庫を持つ、というのが必要だと思います。