双方の「最大公約数」を選ぶ

相手も自分も、勝ったり負けたりする勝負が好きなのであれば、対戦型ゲームを選ぶといいでしょうね。そうでない場合は、協力してゴールを目指す協力型ゲームや、同じ対戦型であっても、戦略だけでなく運の要素があり、短時間で勝負が決まるものを選ぶといいでしょう。運の要素があって、短時間で勝負が決まるものであれば、勝っても負けても、「次は勝つか負けるかわからない。ちょっともう一回やってみよう」ということになりますから。

つまりは、お互いの趣向を考えて、「最大公約数」になるようなゲームを選ぶのがコツです。そうでなければ、どんなゲームであっても、「つまらない」「ずるい!」などの不満が生まれ、こじれる原因になります。

前回家族向けに紹介したボードゲームの中にも、大人2人で楽しめるものはありますが、ここでは、夫婦で楽しむのにぴったりの2人専用のゲームや、子どもにはちょっと難しい大人向けのゲーム、さらに、ちょっと1人になりたい時に楽しめる、1人用のゲームも紹介します。

進化型の三目並べ

ゴブレットゴブラーズ
2人専用 所要時間の目安:5分
ゴブレットゴブラーズ

9つのマスに、2人で順番に○×を書いていき、3マス並んだら勝ち、という「○×ゲーム(三目並べ)」を進化させた、対戦型のゲームです。

一度置いたコマを動かせるうえ、コマは大中小と3つのサイズがあって、相手のコマに自分のコマをかぶせたり外したりもできるので、一筋縄ではいきません。将棋やオセロのように、理詰めで考えるゲームではありますが、「自分がかぶせたコマの下に、どちらのコマが隠れているか忘れて逆転される」というアクシデントも起きます。記憶力も問われますね。

5分くらいであっという間に決着がつくので、「今の勝負は何かの間違いだったから、もう1回やろう」ということになることが多いゲームです。